2018年1月17日水曜日

Tarde de toros (1956) 闘牛の午後 生とは何か

この映画 Tarde de toros を観ずしてスペインは語れません。日本では「鮮血の午後」という題で上映されました。






Título original
Tarde de toros ☜ 邦題は「鮮血の午後」
Año
Duración
76 min.
País
España España
Dirección
Ladislao Vajda
Guion
Manuel Tamayo, Julio Coll, José Santugini
Música
José Muñoz Molleda
Fotografía
Heinrich Gärtner
Reparto
Domingo Ortega, Antonio Bienvenida, Enrique Vera, María Asquerino, Marisa Prado, Encarna Fuentes, Jorge Vico, Jesús Tordesillas, Manuel Morán
Productora
Chamartín
Sinopsis




Está a punto de empezar la corrida. En el cartel se anuncian los diestros Ricardo Puente, Juan Carmona y Rondeño II, que tomará la alternativa. El primero es un viejo torero, célebre en otros tiempos, que ahora, amargado y lleno de rencor, vive con Paloma, una mujer que no se resigna a seguir siendo la amante de un hombre que ha caído en el olvido. Carmona, el torero de moda, tiene un importante contrato para torear en América, pero su esposa Isabel quiere que rechace la oferta. Ana María, la hermana de Carmona, espera que su hermano apruebe sus relaciones con Rondeño II; pero Carmona se opone porque lo considera un mal torero.


マドリードの街角に張られた1枚の cartel taurino ポスターにはリカルド・プエンテ、ホアン・カルモナ、ロンデーニョ2世の3人の闘牛士の名が記されています。その1人、リカルド(ドミンゴ・オルテガ)は、かつては花形闘牛士として一世を風靡したが、今は寄る年波に、昔日の人気と地位を若いホアン(アントニオ・ビエンベニーダ)に譲ってしまっていました。リカルドの妻パロマは夫の凋落にいつも焦躁を感じていましたが、闘いの当日、闘牛場へ行くのはホアンを見るためだと云い張り夫に不満をぶちまけます。ホアンにはイサベルという妻と、妹アナがいました。2人は田舎から闘いを見るために首都マドリードへ出てきたのですが、イサベルは夫に米国巡業の話があると知り、それを止めるよう説得する積りでした。夫に危険な闘牛士を止めさせ田舎で平和に暮すのが、初めて子供を姙った彼女の希望なのです。一方、アナも恋人のロンデーニョ2世(エンリケ・ベラ)との結婚許可を兄から貰うのを今度の旅の目的にしていました。2人はホアンに会います。しかしホアンはロンデーニョ2世の将来を危ぶんで妹の結婚話に反対するばかりか、絶大の人気を得ている自信から妻の願いまで退けます。その頃、ロンデーニョ2世は自宅で闘牛士の正装に身作りしていました。この日は彼の披露試合、かつての名闘牛士である父は秘かに息子の試合を見るため大衆席に席を取りました。闘いの開始の時刻が迫り、闘牛場の内外は人の波です。その見物人に混って2人の若者が改札係の目を掠めて場内へ忍び込みます。熱狂的な闘牛士志望のマノーロと、その友人トレパです。興奮にどよめく闘牛場にはパロマ、イサベル、アナの3人も来ています。試合はロンデーニョ2世から始まります。初めての桧舞台は彼にはやはり重荷でした。剣さばきの拙さに観客の不満を買って退場することとなりました。次のリカルドが進み出たとき、突然、大衆席から1人の青年が飛出し牛と闘い始めました。マノロが espontáneo を始めたのです。うまく捌くと思えた瞬間、角に突かれて救護所に運ばれていきました。致命傷で やがて 息を引取ることとなります。この飛入り事件でリカルドも調子が狂い、思わぬ失敗をして引退ります。次はホアン。彼は鮮かに牛を捌き切り、観客の期待に応えます。2周り目の闘いが始まります。最初はリカルドで、今度は背水の陣で臨み華やかな自らの過去を再現して返り咲きに成功します。が、冷え切ったパロマの心を再び取戻すことはできませんでした。続いてホアンの出場です。割れんばかりの歓声が起こります。ところが事もあろうに当代随一の彼が牛に突かれてしまうのでした。救護所に運ばれたホアンに代ってロンデーニョ2世が最後に登場します。1回目の失敗で自信を失っていた彼も、観客席に恋人と父親を見つけ勇気を振い起します。見事に牛を仕止めた彼は闘牛士としての将来と恋人までをも獲得することとなりました。それを祝福するかのように拍手の嵐が続きます。Aplausos です。一方、負傷したホアンは、これを機会に、生れ出る我が子を思って闘牛士を止めようと決意します。闘牛ばかりが人生ではないと覚った彼にイサベルが優しく応えるのでした。



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