2014年10月17日金曜日

García Pavón (Mishima Yukio Santi 推薦) ガルシア・パボン

5日前の Día de la Hispanidad の祝いに対して 我が友 Cómico taurino Santi (Mishima Yukio) から以下のような返事とガルシア・パボンの推薦が届きました。

Hola amigo:


Si, hoy es un gran día, somos españoles. Yo no veré el desfile tampoco, pero si Dios quiere ire a los toros. A la última corrida de toros que es de Palha. Esperemos que no llueva y mejore de mi resfriado.
Ya será la última y habrá que esperar al verano que viene. Este mundo es muy aburrido, te aconsejo que leas a Garcia Pavón, es un escritor que escribe sobre La Mancha. Seguro que te gusta.

Cuidate mucho amigo sensei

Santi Mishima Yukio 




Francisco García Pavón



(Tomelloso, 1919 - Madrid, 1989) Novelista, periodista, crítico teatral y ensayista español. Costumbrismo e ironía son los rasgos definitorios de su literatura. Se doctoró en filosofía y letras, ejerció como catedrático de historia del teatro en la Escuela Superior de Arte Dramático y desempeñó labores de crítico teatral en diversos periódicos. Tras su primera novela, Cerca de Oviedo (1945), publicó los relatos Cuentos de mamá (1952) y Cuentos republicanos (1961), en los que recreó los tipos y situaciones de su pueblo natal con un talante humorístico que caracteriza su obra.
No obstante, debe su popularidad a las narraciones detectivescas protagonizadas por Plinio, jefe de la policía municipal de Tomelloso, que fueron adaptadas para la televisión. Entre ellas destacan El reinado de Witiza (1968), El rapto de las sabinas (1969) y Las hermanas Coloradas (1970), que ganó el premio Nadal. Escribió también los ensayos Teatro social en España (1962), y Textos y escenarios (1967).

日本では 嘗て存在した 西和書林という出版社から『雨の七日間』(原題 Una semana de lluvia) という翻訳書(以下の foto)が1984年(¡30年前!)に1冊出ているだけですが、スペインでは死後四半世紀経った今でも可なりの人気を保っているようです。


以下に 同翻訳書 末尾にある「あとがき」を載せておきます。


あとがき

 フランシスコ・ガルシア・パボンは、内乱後の一九四〇年代、スペインで文筆活動を始めた若い作家の一人。一九一九年、マドリードの南方、ドン・キホーテゆかりの地、シュダ・レアル地方のトメジョソの町で生まれ、マドリード大学文学部博士課程に学んだ。現在は王立演劇芸術学 院の演劇文学史教授。演劇評論家でもある。
 一九四五年、ユーモアたっぷりに地方生活を綴った「オビエドの近くにて」を初出版する。地方都市どうしの敵愾心などを織り交ぜた心理描写の適確さ、物語の展開の早さで注目を浴びた。 その後約二十年間は短編しか手掛けなかったが、一九六八年、プリニオシリーズの皮切りとして 「ウィティサ王国」を発表し、評論賞を得る。しかし、この卜メジョソの町の警察署長、マヌエ ル・ゴンサレスが世に出たのはこれが初めてではなく、アルファグアラ出版の民族小説集の中の「空の荷車」と題する短編ですでに活躍を始めている。
 その後、「カーニバル」と「血の海」の二つの短編が、「プリニオの事件」として一冊にまとめられた。一九六九年には、同じプリニオシリーズの「赤毛の姉妹」で、ナダル賞を獲得する。
 「プリニオの事件」の序文で彼はこう述べている。
 「スペインでは、翻訳された外国の推理小説の読者は多いのに、スペイン人作家による本格的推 理小説はほとんど出ていない。そこで故郷のトメジョソを舞台に地方色豊かなサスペンス小説を、 読者の好奇心をそそるように、しかも文学的風韻を保ちながら書いてみたいと思ってる・・・・・・」
 事実、事件を解決してゆくプリニオの背景には、スペイン中南部の生活が克明に記され、殺人事件をも笑い話にしてしまうスペイン人の気質や、貧しく、広大な土地で生きる人々の姿が、田 舎の警察署長とその親友の獣医、ドン・ロタリオを通して描かれる。そして同時に、このスペインの片田舎にも押し寄せる近代化が、昔ながらの事物や習慣を、少しずつ消していこうとしていることにも、作者の感慨は向けられる。「雨の七日間」の中にも、旧式な台所の様子、農器具の一々が細かに述べられていた。古い調度品なども丁寧に描かれているが、日本には存在しない物 がアマリに多いため、翻訳に際して、一部割愛せざるを得なかった事は残念である。プリニオシリーズは近年、スペインでテレビで放映され、非常に好評だったという。
 パボンには、プリニオシリーズの他に、「ママの話」、「共和制時代の小話」「自由主義者達」 など多数の作品がある。プリニオの活躍するものでは、「サビナスの誘拐」、「プリニオの休暇」 などが出版されている。
 日本ではお馴みのドイルのホームズ、アガサ・クリスティのポアロ、あるいはシムノンのメグ レ警部などとは一味違う、スペインのぶどうの里の警察署長、プリニオを、読者の方々にご紹介 出来る事を訳者はとても光栄に思っている。

                              一九八四年三月 訳者

この後書きを読んでひどく不思議に思われたのは 訳書出版のとき (1919年生まれの)パボンは65歳(¿64歳?)の筈なのに、「若い作家」と見做していることでした。訳者はそれよりずっと上の年齢の方なのでしょうか。

因みに、Pavón 本人は この訳書の出版から5年後、1989年に 69歳で亡くなりました。Amen.




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